2012年6月11日月曜日

Android UI について

今回、OneHand Dialerという片手で使える電話帳をリリースしました。

電話帳: OneHand Dialer [Free]

アプリ作成にあたっては、自身が電話帳アプリ、ひいてはAndroidのUIで使いにくいなと思っていた点を解消できればと思って作成しました。

無事リリースできたので、つくっているときに感じたことや今後のことをまとめてみました。


AndroidのUIで使いにくいと感じていた点


Androidをはじめ、タッチパネルではフリップやタップ操作により、直感的な操作が行えるようになりましたが、反面、特定のスクロールアクションや画面内の各ボタンまで指を運ぶ必要があるため、いくら慣れても操作に一定の時間がかかってしまう不満がありました。

AndroidのUIはPC操作でいうところのマウスだけ与えられた状態に近いと思います。
よく使うアプリほど、キーボードショートカットに該当する操作が提供されるべきだと考えます。


電話帳アプリへの不満点


特に電話帳アプリでは、思ったときにすぐ連絡先へアクセスしたいにも関わらず、

・一覧のスクロールが行き過ぎる
・一覧のスクロールが片手操作しづらい
・検索ダイアログが上部にあったりして、片手持ちの際に届かない
・タッチ場所により、ソフトウェアキーボードが出たり消えたりしてわずらわしい

といった邪魔をする要因があり、やきもきしていました。
(スマートフォンなのに電話が一番かけづらい…)


OneHand Dialerでの対策


上記を解決するため、わかりやすい、かつ、慣れるほど短い操作で使えることを目標にデザインを考えてみました。

基本思想は以下です。

・よく利用する操作は手元、画面下部に集約する
・リスト操作は大きな動きと細かい動きを制御できるようにする

基本画面は以下です。


・操作のための固定キーボードを提供
検索キーワードはここから入力。
下部のコマンド群はリスト内容によって提供操作を変更。

・リスト操作は上下キーによるカーソル移動とフリップ操作を連動
また、上下キーは長押しによる速い移動が可能。


キーボードの検索キーワード入力、上下キーでのリスト移動、コマンドボタン、これらが画面下部に集約できたことで操作が全て手元で行え、電話発信にかかる手番は最小限にとどめることができたと思います。


今後


今回のアプリ作成にあたり、AndroidのUIパターンを参考にしてみましたが、リスト画面の操作向上に対するパターンは探した限りなかったと思います。
ただ、画面下部に集約するというUIデザインは、いわゆるNavigation BarとかAction Bar, Quick Actionを参考にしました。

これらをあわせて、リスト操作を手元で行えるコマンド部品というのを下部に配置するという方針に至りました。
リストの表示部分が少なくなるという課題はありますが、操作性としては一定の効果は出せたと思います。

今後は、それらをもう少し煮詰めて、いわゆるキーボードのショートカットを実行できるコマンド群を入力する汎用的な部品をつくってみたいなと考えています。
コマンド群はソフトウェアキーボードなので、画面に応じて実行コマンドを変更できるので汎用性は問題ないはずです。
(リストであれば、細かい動きのための上下キーは欲しいところ)

コマンドUIパターンはライトユーザ、ヘビーユーザのどちらも満足できる操作感を実現する架け橋になる(かな?)


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