2012年5月28日月曜日

JavaQne(じゃばきゅん) Fukuoka 2012 に参加しました(前編)

5/26に、JavaQne(じゃばきゅん) Fukuoka 2012 に参加してきました。

JavaQne(じゃばきゅん) Fukuoka 2012

東京であったJavaOneを福岡でやろうという企画で、実際にJavaOne東京で話をした人もお呼びして、Javaの話をいろいろ聞いちゃおうというイベントでした。

福岡にいるとなかなか東京の情報を直接聞く機会もないので、非常に有意義なイベントだったと思います。なにより、雰囲気が堅苦しくなくてよかったですね。

タイムテーブルはこんな感じです。

Java EE 6 からクラウド対応に向かって日本オラクル寺田 佳央 (@yoshioterada)
Java SE 7、そしてJava SE 8Java in the Box櫻庭 祐一 (@skrb)
JavaFX and Web Integration日本オラクル関谷 和愛 (@kazuchika)
The New JSR-107 Caching Standardレッドハット
日本オラクル
木村 貴由(@nekop)
寺田 佳央 (@yoshioterada)
近頃のNetBeansJavaコミュ@九州きしだ なおき(@kis)

以下、それぞれの講演のまとめメモです。

Java EE 6 からクラウド対応に向かって

冒頭、謎のJavaのラッパー(Adapterパターンではない)が踊り歌うイメージビデオが流れ、にこやかな雰囲気で講演が始まりました。

以前の難しい、開発効率が悪い、面倒というJava EE のイメージは捨ててください、
Java EE 5 からはかんたん開発へ方向転換し、EE 6 からは本番適用レベルになっていますよというお話でした。
具体的には、仕様の軽量化、拡張性、開発効率の向上が挙げられています。

仕様の軽量化

仕様の軽量化という観点では、不要なAPIの整理はもちろんのこと、プロファイルという単位で仕様が分割され、アプリケーションサーバなどの実装側が必要最小限のプロファイルのみを採用することで、軽量化が図られるそうです。
Webアプリの仕様はWebプロファイルとしてまとめられており、例えばこれを実装したアプリケーションサーバは4秒程度で起動するとのことです。

拡張性

拡張性は、外部のフレームワーク(Spring, Seasar2 ...)の組み込み定義が容易になる例を提示されていました。
Web.xmlへ定義をincludeするようなイメージで、組み込みのための定義を外部ファイルに切り出すことができるようです。

開発効率の向上

開発効率の向上という点では、Java Server FacesによるリッチなUIを持ったアプリケーションの開発環境(VB的な画面ビルダー)を例に紹介しています。

また、個人的に一番よいなと思えたのは、EJBの単体テストを容易にするための仕組みが提供されていることでした。
今までのEJBはデプロイとコンテナ起動が必要で単体テストのコストが非常に高いのが問題でした。

EE 6 ではSE環境でも
"EJBContainer container = EJBContainer.createEJBContainer(); "
のようにコンテナを取得することができるので、JUnitを利用した単体テストが容易になっているみたいです。

デプロイが不要なのはうれしいところです。

Tomcat見直し運動

上記をふまえた、講演者の寺田さんがひとり奮戦しているw、Tomcat見直し運動。Tomcatの提供するServlet, JSPに結局は各種フレームワークを加えて利用しているのであれば、Java EE の標準技術で十分対応できて、かつ軽量ですよ。
環境構築にやたらと時間かけなくていいですよということみたいです。

Java EE 7 からはクラウドのPaaS環境へ対応し、オートスケール、DBのマルチテナントを含めたJavaプラットフォームとして提供していくJava EE環境。

今後のアプリケーション開発ではEEという選択肢が増えました。



長くなってきたので中編にまわします。次は櫻庭さんの講演についてです。
JavaQne(じゃばきゅん) Fukuoka 2012 に参加しました(中編)


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